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【基礎講座2】クレジットカードを用意しよう

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【基礎講座2】クレジットカードを用意しよう

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はじめに

前回の講座はこちら

パスポートの必要性について語った後は、クレジットカードの話です。クレジットカードとパスポートは、海外イベント遠征をする場合、基本的に必要なものなので、こちらもあわせて内容を確認しましょう。

(ちなみに、この記事、2019年に大半は書いてあったんだけど、色々あってそのまま放置してたので、2023年に今更サルベージした…)

クレジットカードの必要性

クレジットカードの必要性は基礎講座1でも触れましたが、もう少し掘り下げます。

これはイベント遠征に限らないのだけど、基本的に海外に行く場合は、クレジットカードは持っている方がいい。その理由は大きくわけて3つあって、1つは単純に現金の代わりという観点、2つ目は急な出費に対する保険という観点、最後は信用証明としての観点です。

1. 現金の代替

まず、現金の代替という意味では、日本から海外のチケットなどを手配する場合は、銀行振込やコンビニ払いなどは通常使えないため、その支払い用。次に海外では現地通貨での支払いが必要ですが、日本円から現地通貨への両替は、現金両替より、カード会社の為替手数料の方が一般的には安い。また、現金を余らせてしまうと、日本円に再両替する時にもう一回、為替手数料が必要になるので、現金で持つ現地通貨はできるだけ減らしたい、という辺り。

2. 急な出費に対する保険

次に急な出費に対する保険という意味では、現金をなくしたり、盗まれたりというトラブルに巻き込まれた場合(まぁ、全部まとめて財布に入れてたら駄目だけどさ)、滞在費の見積もりを間違えていて現金不足に陥った場合、飛行機の欠航や急遽旅程を変更しなければならなくなった場合の航空券やホテル代金の支払いなどが該当します。

3. 信用証明

最後に信用証明ですが、クレジットカードで決済ができるということは、銀行口座を持っていて、クレジットカードの与信枠が用意されているということなので、一定程度の支払い能力がカード会社によって保障されていることになります。

この信用証明という観点で最もクレジットカードが必要になるのは、ホテルのチェックイン時に必要になるデポジット。日本では、事前払いをしていない場合でも、宿泊代金以外の現金を求められることは少ないですが、海外のホテルではかなりの確率で宿泊費とは別にデポジット(保証金)が求められます。

これは宿泊費を事前払いしていたとしても必要で、要するに設備をぶっ壊したり、備品を持って帰ってしまったり、そういう事態に対応するための保証金として請求されるわけです(もちろん、何もなければチェックアウト時に解放される)。

このデポジットの金額は、地域やホテルグレードなどによっても異なるのだけど、2泊分くらいの料金が請求されることもあります。1万円のホテルに1泊する場合だと、宿泊費1万円とデポジット2万円の合計3万円が請求されたりするのね(正確にはデポジット分は枠が抑えられるだけで、請求まではされないことが多いけど)。

デポジット分を含めて現金(もちろん、現地通貨である)で払おうと思うと、それだけの現金を両替しておかないといけないし、これはチェックアウトまで戻ってこないので、使う機会もチェックアウトから帰国までの間しかない。また、そもそも現金でのデポジット払いを認めないようなホテルも、グレードが高くなってくるとあります。

どんなクレジットカードがいいのか

国際ブランド

日本で発行可能なクレジットカードは、ほとんどの場合、なんらかの国際ブランドと提携して発行されています。日本で発行可能な国際ブランドは、VISA、Master、JCB、AMERICAN EXPRESS(AMEX)、Diners Club、銀聯(UNION PAY)の6種類。

どれがいいかという話なんだけど、先に結論を言ってしまうと、1枚だけ持つならVISAかMaster、2枚持つならVISAとMaster、ホノルルか日本人観光客が多いアジア地域ならVISA or MasterとJCBという選択肢もあり。

というわけで、基本的にはVISAとMasterを軸に、目的地によってはサブカードとしてJCBも選択肢にいれていいかも?ってのが基本ですね。

AMEX もサブカードとして持つ分にはなしではないんだけど、VISA/Masterと同じ米系だし、最初に持つカードとしてお勧めするものではないってのが正直な感想。Dinersに関しては、以前はかなりハードルの高い発行条件があったカードで、完全に富裕層向けにデザインされたカードなので、やっぱり最初に持つカードではない(実際、利用できる場所も少ない)。

日本で発行できる6ブランドの中で、ちょっと特殊なのが銀聯で、まぁ名前から想像がつく通り、これは中国のブランドです。本来は銀行系のデビットカード(銀行口座に紐づいていて、利用した瞬間に口座から引き落とされるカード)なのですが、日本ではクレジットカードの形でも発行されています。中国に行くのであれば、銀聯があると助かる場面があるのは確か。逆にいえば、中国に行く予定がなければ、銀聯は選択肢に入れる必要はないです。

カード会社・カードの種類

自分に必要な国際ブランドがなんとなく想像ができた時点で、じゃあ具体的にどこのカード会社のどんなカードを作るかについては、自分が便利に使えるカードを持てばいいと思います。よく使う家電量販店のカードでもいいし、スーパーのカードでもいいし、メインバンクとして使っている銀行が発行してるカードでもいい。

クレジットカードって、海外旅行のためだけに作るものでもないし、やはり日常的に使えないカードは持ってても、あんまり意味ないですしね。ただし、海外行く場合は、限度額がいくら残っているかは本当に注意しろよ!普段使いしすぎて枠がないとか、直前に旅費が引きとされて枠いっぱいとか意味ないからな!

ちなみに、本題からは外れるけど、リボ払い専用カードは積極的に選ぶ理由はないですね。リボ専用カードは会費無料に設定されてることが多いから、目につくかもしれないけど、会費無料自体はリボ専以外もあるし、まともにリボ払い使ったら、あっという間に年会費以上の利息持っていかれるからね…。

クレジットカードに詳しくなったら、色々細かいことにも目が届くようになると思うので、それから厳選して自分にぴったりのカード作ればいいと思います。クレジットカードは必要に応じて、増減させるものですよ。

処理方式(磁気・IC・コンタクトレス)

(この項目は2023年8月に新規追加しています)意識していない人もいるかもしれないけど、クレジットカードの決済方式は、磁気を利用した決済(サインが必要)、ICチップを利用した決済(暗証番号が必要)、タッチ決済とも呼ばれるコンタクトレス決済の3種類があります。今の日本では、磁気とICの両対応(メインはIC)という店舗が多いと思います。コンタクトレスは、電子マネーのように決済端末にかざす形で決済を行う方式で、普及が始まった段階であり、コンビニなど大手資本のチェーン店舗を中心に利用が広がり始めています。

海外に目を向けると、コンタクトレス決済は電車やバスなど、公共交通の運賃支払での導入が目立ってきており、従来であれば交通カードや現金が必要だったのがコントクトレス対応のクレジットカードでの対応が可能になってきています(交通カードも、チャージは現金のみって地域結構多いんだよね…)。

お手持ちのカードがコンタクトレス対応か確認いただき(対応しているカードは、スピーカーみたいなマークが表面についている)、また新しくカードを発行される場合は、コンタクトレスに対応しているか意識してもらうと、現地での選択肢が増えるのでいいかなと(ちなみに、コンタクトレス非対応のカードでも、ApplePayやGooglePay経由で利用することで、使える場合はある)。

まったくの余談ですが、自分がコンタクトレス決済を初めて使ったのは、2019年のシンガポールです。当時自分はコンタクトレス決済を認識しておらず、持ってるカードが対応していることも知らなかったので、渡したカードをただかざして、サインも暗証番号も求められなかった状況に、渡された利用票をマジマジと確認してしまったという経験があります(その後、色々検索して、そういう決済方式があるということを知った。確かに自分のカードにはマークがついてた)。

最後に

というわけで、海外渡航の必需品、クレジットカードのお話でした。まぁ、正直クレカないと、イベントチケットも買えないし、航空券も買いづらいし、ホテルも予約しづらいですしね…。

準備する順番からすると、次は航空券の話なんですが、ちょっとばかし航空券がらみの話は重たいので、後ほど独立した「国際航空券講座」というのを用意するので、この基礎講座としては、現地通貨の入手方法について、書いていこうと思います。次はさすがに3年開かないよ…多分!

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