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各国の入国制限情報まとめ(2022年7月末時点)

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各国の入国制限情報まとめ(2022年7月末時点)

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はじめに

先日、アジア圏を代表するアニメ関連イベントである、AFAシンガポールが11月に3年ぶりに開催されることが発表されました。個人的に何度も行っているイベントなので、とてもうれしく思っています。

また、今週末は日本人ゲストを呼ぶ形で、Otakon(アメリカ・ワシントンD.C.)、Anirevo(カナダ・バンクーバー)が開催されており、来週にはAnimagiC(ドイツ・マンハイム)が開催されます。

このことからもわかる通り、すでに渡航が可能になっている国も多くあり、各イベントで、いつ日本人ゲストが発表されるかわからない状況になっています。そこで、精神的な準備をするためにも、うちのサイトで扱ったことがあるイベント開催国について、現在の入国制限情報をまとました。

なお、こちらの情報はこれを記載している2022年7月30日時点の情報であり、今後も同様の運用がされることを保証するものではありません。また、細かい条件がある場合もありますので、もし、渡航を検討されているのであれば、必ずご自身で最新の公式情報をご確認いただけますよう、お願いいたします。

各国・地域の入国制限(概要)

以下の情報は、日本パスポート所持者が日本から入国することを前提としています。他国パスポートの方や、第三国経由で入国する場合、運用が異なる場合があります。また、基本的に各国基準でワクチン接種が終わっていることを前提に記載していますので、ワクチン未接種扱いになる方は入国が許可されない、または大きく入国条件が異なる場合がありますので、ご留意ください。

観光目的での入国ができない

観光目的での入国自体は認められているが、大きな制限がある

観光目的での入国が可能、ただしコロナ関連の対応が必要

コロナ前の運用に戻っている(コロナ関連の制限は撤廃済み)

以下、国・地域ごとに詳細を記載しておきます(地域ごと、五十音順)。また、最後に日本への帰国時に取り扱いについても記載します。

観光入国が可能な国については、各種コロナ対応の必要状況を記載しています。コロナ用の特別措置が必要な部分については、赤字で記載しています。

【詳細】アジア地域の情報

韓国

  • ビザ申請:必要(ビザ免除措置は停止中)
  • 出発前検査:必要 (出発48時間以内のPCR or 出発24時間以内のRAT)
  • 入国後隔離:不要
  • 入国後検査:必要 (到着後1日以内)
  • ワクチン接種証明:必須ではない

一応、観光での入国は解放されています。しかしながら、平時であれば日本はビザ免除なのですが、観光ビザの申請が必要です。また、現状では、観光ビザが下りるまで、3-4週間程度かかるとされています。

ですので、観光自体は解放されていると言えますが、ハードルは割と高めです。観光ビザも開放したばかりということもありますので、かなり時間に余裕を持った申請・準備が必要となりそうです。

渡航前にQ-CODEというシステムに各種情報を登録することが推奨されています。また、ワクチン接種証明の登録もありますが、ワクチン接種済みであるかどうかに関わらず、同様の入国手続きとなります(=ワクチン接種証明が入国の必須条件ではない)。

在日本国大韓民国大使館:韓国入国に関するご案内(2022年6月8日基準)

シンガポール

  • ビザ申請:不要(入国時に14-30日の範囲で許可)
  • 出発前検査:不要
  • 入国後隔離:不要
  • 入国後検査:不要
  • ワクチン接種証明:必要 (2回接種)

ワクチン接種が済んでいる人については、基本的にワクチン証明書だけ用意すれば入国が可能です。ワクチン証明書としては、日本のワクチン証明書が利用可能です。ワクチン未接種者については、事前の入国許可申請、渡航前検査、入国後7日間隔離+隔離終了時にPCR検査と、入国難易度がまったく別物になります。

在シンガポール日本大使館

台湾

現在、観光目的での入国はできません。台湾パスポートを保持していない外国人で入国できるのは、居留証保有者、留学生、ビジネス目的など、限定された人のみとなります。

ただ、台湾パスポート所持者は隔離期間がなくなったり、外国人の隔離も緩和されてきています。また、数日前に、日本からの観光視察団の25人を特例で受け入れるというニュースが流れました。今回は決まった場所のみの移動で、一般市民との接触などは避けられる模様ですが、少しずつ緩和に向けて動きは出てきているようです。

台北駐日経済文化代表処:最新情報

中国

現在、観光目的での入国はできません。中国パスポートを保持していない外国人で入国できるのは、永住許可者、ビジネス目的、外交・公務ビザ所持者など、限定された人のみとなります。

現時点では、トップクラスに厳しい入国制限であり、手続きの簡素化や隔離日数の緩和などは進められているものの、まだまだ観光入国ができるには時間がかかりそうな気がします。

在中国日本国大使館:【随時更新】新型コロナウイルス感染症について(情報一覧)

香港

  • ビザ申請:不要(90日間)
  • 出発前検査:必要 (出発48時間以内のPCR)
  • 入国後隔離:必要 (7日間 or 14日間)
  • 入国後検査:必要 (隔離パターンにより3回 or 4回)
  • ワクチン接種証明:必要 (ワクチン完全接種者のみ入国可)

観光目的でのビザなし渡航こそ認められているものの、それ以外はフルセットでの対応が必要なのが香港の状況です。まず、ワクチンの完全接種が最低条件です(ファイザー・モデルナ・アストラゼネカの場合2回接種が必要)。その上で、出発前検査、隔離&定期検査と対応する必要があります。一般的な日程での観光入国は難しいと思います。

在香港日本国総領事館:出入国の諸手続について

マレーシア

  • ビザ申請:不要(90日)
  • 出発前検査:不要
  • 入国後隔離:不要
  • 入国後検査:不要
  • ワクチン接種証明:必要 (60歳以上は3回、18-59歳は2回接種で完全接種扱い)

ワクチン接種が済んでいる人については、基本的にワクチン証明書だけ用意すれば入国が可能です。ワクチン証明書としては、日本のワクチン証明書が利用可能です。ワクチン未接種者については、渡航前検査、入国後5日間隔離が必要です。また、すべてのマレーシア渡航者は、MySejateraアプリをインストールし、渡航情報をあらかじめ入力しておく必要があります。

在マレーシア日本国大使館:マレーシアへの入国手続きについて

【詳細】オセアニア地域の情報

オーストラリア

  • ビザ申請:必要(オーストラリアETAアプリより申請)
  • 出発前検査:不要
  • 入国後隔離:不要
  • 入国後検査:不要
  • ワクチン接種証明:不要

ワクチン接種証明の提示義務が撤廃され、ワクチン接種状況に関わらず、コロナ関連の特別対応はすべて撤廃されています。国際線機内でのマスク着用義務など、コロナに関する規制がすべてなくなったわけではありません。また、これは従前から変わらずではあるのですが、すべての日本パスポート所持者はオーストラリアETAアプリから、電子渡航認証(ETA)の手続きが必要です。オーストラリアって昔から、日本人のビザなし渡航って認めてないんですよね。大昔ですが、オーストラリア大使館に観光ビザの申請にいったことがあります。

在オーストラリア日本大使館:領事・生活安全情報

【詳細】北米地域の情報

アメリカ

  • ビザ申請:不要(ESTA申請は必要
  • 出発前検査:不要
  • 入国後隔離:不要 (ブースター接種未完了の場合、5日間の自己隔離を推奨)
  • 入国後検査:不要 (入国後3-5日内の検査を推奨)
  • ワクチン接種証明:必要 (2回接種)

基本的にコロナ対応として必要なのは、ワクチン接種証明のみになります。ファイザー・モデルナ・アストラゼネカ製ワクチンの場合、入国条件は2回接種となります(基本的にワクチン未接種者は入国不可)。しかしながら、3回目接種をしていない場合、入国後5日間の自己隔離が推奨されています。また、すべての入国者は入国後3-5日以内のPCR検査が推奨されています(陽性の場合は自己隔離)。

日本パスポート所持者はアメリカにはビザなしでの渡航が可能ですが、出発前にESTA申請が必須です(昔は出発空港で申請しても間に合ったけど、今は間に合わないので気を付けて…)。

在アメリカ合衆国日本大使館:新型コロナウイルス関連情報

【詳細】ヨーロッパ地域の情報

イタリア

  • ビザ申請:不要(90日)
  • 出発前検査:不要
  • 入国後隔離:不要
  • 入国後検査:不要
  • ワクチン接種証明:不要

コロナ関連の入国規制については、すべて撤廃されています。ワクチンの接種状況に関わらず、入国が可能です。従前どおり、日本パスポート所持者は90日以内の渡航であれば、ビザなしでの渡航が可能です。

在イタリア日本大使館:イタリアにおける新型コロナウイルス感染関連情報

ドイツ

  • ビザ申請:不要(90日)
  • 出発前検査:不要
  • 入国後隔離:不要
  • 入国後検査:不要
  • ワクチン接種証明:不要

コロナ関連の入国規制については、一部の国を除いて、すべて撤廃されています。ワクチンの接種状況に関わらず、入国が可能です。従前どおり、日本パスポート所持者は90日以内の渡航であれば、ビザなしでの渡航が可能です。

在ドイツ日本大使館:ドイツにおける防疫措置(ドイツ入国の際の新たな規制緩和措置について)

フィンランド

  • ビザ申請:不要(90日)
  • 出発前検査:不要
  • 入国後隔離:不要
  • 入国後検査:不要
  • ワクチン接種証明:不要

コロナ関連の入国規制については、すべて撤廃されています。ワクチンの接種状況に関わらず、入国が可能です。従前どおり、日本パスポート所持者は90日以内の渡航であれば、ビザなしでの渡航が可能です。

在フィンランド日本大使館:新型コロナウイルスに関するよくある質問

フランス

  • ビザ申請:不要(90日)
  • 出発前検査:不要
  • 入国後隔離:不要
  • 入国後検査:不要
  • ワクチン接種証明:必要 (2回接種)

日本は一番規制の緩い分類となっているため、基本的にコロナ対応として必要なのは、ワクチン接種証明のみになります。ファイザー・モデルナ・アストラゼネカ製ワクチンの場合、ワクチン接種扱いとなるのは2回接種となります。ワクチン未接種の場合、出発72時間以内のPCR検査、または48時間以内の抗原検査の陰性証明が必要です。入国後の隔離は必要ありません。

在フランス日本大使館:フランスの出入国措置について

【詳細】日本(帰国時)の情報

  • 出発前検査:必要 (出発72時間以内のPCR、抗原定量検査など)
  • 入国後隔離:不要 (「黄」分類の国でワクチン接種済み、または「青」分類の国の場合)
  • 入国後検査:不要
  • ワクチン接種証明:必須ではない

日本パスポート保持者も含め、すべての日本入国者は、出発前72時間以内の陰性証明が必要です。そのため、海外渡航した日本パスポート所持者は、必ず現地でPCR検査や抗原定量検査を実施する必要があることになります。

今回ご紹介した国は、すべて現在は一番規制の緩い「青」分類ですが、「黄」分類ではワクチン接種者は隔離なしですが、未接種者は3日間の自宅等隔離(+終了時陰性証明)が必要です。

出発前検査の陰性証明が必要というのは、今となっては厳しめの制限になります。

最後に

現在の状況は、色々気を付けなければならないことは多くありますが、多くの国に対して渡航ができる状況にはなってきています。しかしながら、各国ともコロナの流行が終わっているわけではなく、あくまでコロナとの付き合い方を一歩進めたというのが正しい見方です。

渡航を計画される方は、常に最新情報を収集しするようにしてください。また、出発前に体調が悪い場合、帰国前検査で陽性判定が出るよりはマシですので、渡航の中止も検討してください。

事実、海外に出発して、現地での帰国前検査で陽性となり、帰国困難になっている方が一定数います(いくつのか大使館や総領事館では、陽性時の対応について緊急レターを出していたりします)。

ただまぁ、それを踏まえてでも、海外旅行というのは大変魅力的なものです。早く気兼ねなく、海外渡航ができるようになったらいいですねぇ…。

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